今日、川崎ではお祭りが行われており、
とても賑やかな音が事務所まで届いています。
昨日、新聞を読んでいたらこんな記事が飛び込んできました。
「後見人の元司法書士が被後見人の財産を使い込み」
正直、「またか…。」という感じです。
後見人という制度は、
相続の場面において、切っても切れない関係にあります。
ご家族がお亡くなりになり、
相続人の中に認知症の方がいる場合、
その認知症の方に、後見人という法的代理人をつけないといけないからです。
後見人になった人は、
その認知症の方の財産を、この先ずっと管理することになります。
わたしたちのお客様にも、
そういった方は珍しくありません。
そんなときに、お客さまから、こんなことを言われることがあります。
「後見人が必要だということは分かるのだけど…
ほら、ニュースとかで、後見人がお金を使い込んだなんて話聞くでしょ。
なんだか怖いし、後見人なんてつけたくないわ。」
昨日の新聞のような、後見人の不祥事のニュースは、
これまでも何度もありました。
お客さまがそう不安に思うのも無理のないことかもしれません。
ほんと、こういった不祥事を起こした人に対して、
いい加減にしてほしい!と思ってしまいます。
ほんの一部の人間(しかも国家資格者!)が、
こんな不祥事を起こし、とりだたされることで、
後見制度自体、イメージが悪くなってしまいます。
社会的に弱い立場の人間を、法律という手段で守るというのが、
後見制度の趣旨のハズ。
これでは、本末転倒です。