実家のわんちゃんが年老いて思うこと

じめじめした日が続きますね。
からっとした日が恋しいです。

わたしの実家には、わんちゃんが1匹がいます。
名前はリックです。
映画の主人公から、兄がつけた名前です。

リックは今月のお誕生日を迎えると、なんと17歳です。
人間で言えば、もう相当のおじいさんです。

以前わたしはリックに対して、
「少しでも長生きしてほしい。
いつか死んでしまう日が来るのが怖い。」
という気持ちを持っていました。

でも、実際にリックが年老いた今、
自分の気持ちが少し変わってきたように感じます。

リックはもう、耳も相当遠く、目もほとんど見えていません。
足もおぼつかず、よろよろとしか歩けません。
自分で排泄できないときもあります。
さらに、認知症なのか、わたしたち飼い主のことも、
どこまで認識しているかわからない状態です。
昔だったらこんな長生きするわんちゃんはいなかったはず。

リックがここまで生きてこれたのは、
きちんと病院で予防接種を受け、
人間の食べ物を与えず育てたことによるものでもあるので、
間違いなく人間のおかげですが、
その一方で、人間のエゴではないかとも思ってしまいます。

リックにとっての人生(犬生?)は、
もう終わっているのではないかなと思うときがあります。
人間が大事に育てた結果、
本来自然なまま以上に、生き続けなければいけない現実があるように感じます。

とは言え、
やはり最期のときを迎えるのは悲しいし、
そのときを迎えるまで、
リックが穏やかな日が送れるよう願ってはいるのですが…。
なんだかちょっと複雑です。