自身の死後の手続きを誰かに任せる契約があります

いよいよ師走も近づいてきました。
なんだか気持ちだけ忙しなく思えてしまいます。

今日は、死後の手続きを誰かに任せる契約についてお話します。
これを法律用語で、「死後事務委任契約」といいます。

ここでいう死後の手続きとは、
相続手続きとはちょっと意味合いが違います。

葬儀を執り行うことや、納骨などのご供養に関するお手続き、
亡くなった後の遺品整理や、
賃貸物件であれば部屋の退去手続きなどのことをいいます。

ご家族がいる方であれば、
通常はご家族が行うものですよね。
ところが、
お一人暮らしで身寄りのない方や、
ご親戚とは疎遠になっている方については、
こういった死後の手続きを誰がどのようにしてくれるのか、
不安に思うこともあると思います。

そういったご事情の方には使っていただきたいのが、
死後事務委任契約です。

これを生前のうちに、
死後のお手続きをお願いする人と、お願いされる人とで、
契約を交わします。

自分が亡くなった後には誰にも迷惑をかけたくないと
おっしゃる方が多くいらっしゃいます。
でも、自分の亡くなった後には、誰かの手をなんらか借りないと、
天国へいくことはできません。

上手な迷惑のかけ方を考えるというのも、
遺された方への愛情だと考えます。