おさがりが生んだ、楽しい趣味

突然ですが、
「おさがり」と聞いて、何を思い浮かべますか?

お洋服、お祭りのはっぴ、お習字のセット、お裁縫道具…。

私には一つ上の兄がいるので、
子供の頃は、なんでも兄の「おさがり」でした。

今日は、「おさがり」にちなんだ思い出話をお話します。

私が「おさがり」と聞いて一番に思い出すのは、
ずばり、自転車です!

小学校の頃、兄のお下がりで私に回ってきた黒い自転車。

お友達はみんな、赤やピンクの女の子用の自転車に乗っていたので、
黒い自転車の私は、ちょっと恥ずかしい思いをしたものでした。

私には5つ下の弟がいるのですが、
弟に回ってきたのは、いとこのおさがり自転車。
真っ赤なボディに、当時のTVアニメのキャラクターがついたもの。
どこからどう見ても、女の子用です。

さすがにこのままでは弟が不憫だと思ったのでしょうね。
父が弟に言いました。
「いいか、これはフェラーリだ。」
そういって父が取り出したのは、たくさんの、F1っぽいステッカー。
これを家族みんなで自転車にぺタペタ。
女の子用の自転車が、見事、フェラーリに生まれ変わりました(笑)

私は、何かをアレンジするのがとっても好きなのですが、
思い返せば、このフェラーリがきっかけだったかもしれません。

小物にちょっとレースをつけたり、ボタンをつけたり。
私の趣味のルーツは、おさがりだったと思うと、
なんだかちょっとあったかな気もちになるものです。