日本語って美しい言葉だと感じた日

三寒四温とはよく言ったもので、
あたたかかったり肌寒かったりの毎日ですね。

先日、お客さまと電話でおしゃべりした際のことです。
その方は、ご主人亡き後、
ちっちゃな居酒屋さんを一人できりもりする、70歳のおばちゃんです。

そのお客さまから、こんな言葉が飛び出しました。

「お客さんが例え一人でも、五色(いついろ)こしらえにゃいかんでしょ。」

イツイロコシラエル・・・???
あぁ、五品のおかずを準備をするってこと!

私には、
この「イツイロコシラエル」という言葉が、
とっても美しく感じられました。

「五品を準備する」と、
「五色(いついろ)こしらえる」とでは、
同じことを言っているのに、
なんだか「イツイロ」の方が、
あたたかくって心がこもっているような、
そんな感じがします。

このような訓読みの言葉を「和言葉」というそうで、
もともと日本人の心は、
「和言葉」でつながっていたようです。

やはり日本人である以上、
美しい日本語を大切にしたいものですね。