とても役立つ遺産分割協議書のコツ

相続が起こると、亡くなった方の遺産を誰がどう受け継ぐかを話し合うことになります。
いわゆる「遺産分け」です。
このお話し合いが決まると、その内容を正式な合意文書にまとめます。
これが、「遺産分割協議書」です。

この「遺産分割協議書」、実はとっても奥が深いんです。

遺産分割協議書の書き方によって、
その後の相続手続きが簡単に済んだり、複雑になってしまったり…、
遺産分割協議書とは、相続手続きの仕方を左右するものなのです。

例えば、亡くなったAさんの相続人が長男・長女の2人だったとします。
Aさんの遺産は次の通りです。
○○銀行:700万
△△銀行:500万
◇◇銀行:800万 合計2000万

長男と長女、均等に1000万ずつ受け取りたいとするとどうするでしょうか。
長男:○○銀行の700万と、△△銀行のうち300万。
長女:△△銀行のうち200万と◇◇銀行の800万。

これでも、目的は叶えられるのですが、銀行のお手続きが若干面倒になります。

そんな場合は、
「すべてを長男が引き継いで、その代わりに1000万円を長女へ」
と、遺産分割協議書に記載することで、銀行のお手続きを簡便に済ますことができます。

同じ目的に向かうにしても、遺産分割協議書の書き方によって、
お手続きの仕方が変わってくるのです。