夏の風物詩、空蝉

空蝉(うつせみ)という言葉をご存知ですか?

この季節になると目にする、アレです。
そう!蝉の抜け殻のことです。

夏の季語にも使われる、空蝉(うつせみ)という言葉。
ふと気になって調べてみたら、もう一つの意味がありました。

空蝉とは…
この世に生きている人間。古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもの。
転じて、生きている人間の世界、現世。

この世に生きていることを蝉の抜け殻に例えたのでしょうか。
なんとも儚げですね。

蝉は羽化して一週間程、人間は生を受けてから90年程。
どちらも、長い長い地球の営みの中では、一瞬なのかもしれませんね。

私たちがお手伝いさせていただいている「相続」には、必ず「人の死」が関わります。
そして「人の死」には、必ず家族や友人といった自分以外の人たちが関わります。
「人の生」もまた然り。
このお仕事をしていると、人は一人で生きているものではないと、常々感じます。

人間の一生は長いのか短いのか…
ともあれ、毎日が好き日であることに感謝して生きていきたいものですね。