贈与税の非課税を使えなかったケース

今日は穏やかな一日になりそうです。
心なしか、陽射しがやわらかく、春に向かっている気がしますね。

さて、今日は前回に引き続き、
「非課税だと思って贈与をしたのに、非課税枠を使えなかった」方のお話をします。

前回お話ししたAさん、
なぜこんなことになってしまったのでしょうか?

まず、Aさんがマイホームを買う際に、
非課税枠を使えると思って
親から贈与を受けたことについて。

ここは間違っていません。
「住宅取得資金贈与の非課税」といって、
マイホームを購入する際に、
親から購入資金を贈与してもらう場合には、
一定条件のもと、
一定金額の非課税枠が設けられています。

ここでポイントなのが、
①一定条件のもと

②一定金額まで
というものです。

Aさんはここを間違ってしまったのです。

まず、Aさんが間違えてしまった①一定条件からご説明します。
贈与税の非課税を使うには、
購入するマイホーム(建物)の床面積に制限があります。

50㎡以上、240㎡未満の建物に限って、
この非課税が使える規定になっています。
つまり、
不自然に狭すぎても、
一般的な家より目立って広すぎても
この非課税枠は使えないのです。

Aさんが購入した家は、
なんと床面積が240㎡を超えていました。
うーーん。豪邸ですね。

240㎡を超える家を購入した時点で、
そもそも、贈与税の非課税枠は1円もなかったのです。

では続きはまた次回にでも。