実現なるでしょうか、相続税の遺言控除

久しぶりにすっきり晴れました!
やっぱりお天気がいいと、気持ちも踊りますね。

さて、先日、
「相続税の遺言控除」の新設が検討されていると、
新聞に出ていました。
お読みになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

うーーん、この制度、
いろいろな意見が出てきそうですね。
わたしもその記事を読んで、違和感を覚えました。

今、政府が検討している「相続税の遺言控除」というのは、
遺言を遺している場合に限り、
相続税の一部を控除することができるよ、というものです。

目的は、
「相続争いを避け、円滑に財産を継承させるため」らしいです。

確かに、遺言書というものは、
相続争いを避けることができるし、財産の継承がスムーズになります。

私たちがお手伝いさせていただいているご相続のなかにも、
「あぁ、遺言を遺しておいてくれれば、こんなトラブルにならなかったのに」
というケースは、山ほどあります。

しかし、
「相続税を下げてあげるから、みんな遺言を書こう!」というのは、
なんだかとっても、安直すぎる気がします。

そもそも、遺産相続で争ってしまうのは、
遺産が少ないご家庭がほとんどです。
これは、裁判所が発表している統計値をみても明らかです。

遺産が少ないからこそ、もめてしまうのです。
このようなご家庭には、そもそも相続税なんて関係ないのです。

いやはや、この制度、どうなっていくのでしょう…。