遺言は家族に送るラブレター

遺言書に「付言」というものがあることをご存知ですか?

付言とは、
呼んでそのもの、「付け加える言葉」です。
遺言書の最後に、自由に想いをしたためた文章が付言なのです。

この遺言書を書いた背景や家族への感謝の想い、
老後の面倒を見てくれたお嫁さんへのねぎらいなどなど・・・
まさに家族へ送るラブレターです。

私たちは、遺言書にこの付言を付けることを強くお勧めしています。
この付言がないと、遺言書はかなり味気のないものになります。

第一条 ○○を長男へ相続させる。
第二条 △△を次男へ相続させる。

などといった法律的な定型文が並ぶだけの遺言です。

これに付言を付けるとどうなるでしょう。

第一条 ・・・・・
第二条 ・・・・・
付言
私はこれまで仕事ばかりで,家族に寂しい思いをさせてきてしまったかもしれない。
私が仕事に没頭してこれたのも、家族の支えがあってこそだったと感謝している。
妻亡き後は、Dさん(長男の妻)に色々と面倒をみてもらい、本当に感謝している。
A(長男)には、○○家の長男として、今後も○○家の繁栄のため、尽力してほしい。
B(次男)とC(長女)には、それぞれ結婚の際に資金援助をしていたために遺産の取り分は少ないが、どうか理解してほしい。
兄弟もめることなくAと共に○○家を盛り立てていってくれることを願っている。
家族に恵まれこれまで穏やかに過ごしてこられたことをとても幸せに思っている。
本当にありがとう。

いかがでしょうか。
遺言に愛が通ったあたたかいものになると思いませんか?

遺言は、残された家族へ確実に想いを託す場でもあります。
遺言を書く方にはぜひ、遺言を家族へのラブレターにしていただきたいのです。