相続とは、つなぐことだと思います。

「相続」ってなんだろうと、ふと考えることがあります。
お仕事柄、お身内を亡くされた数多くのご家族とお付き合いさせていただいている中で、
ご家族の気持ちが、“きゅっ”と一緒になる瞬間を見る折があります。
そんなとき、「あぁ、相続ってこういうことなんだ」と思うんです。

かなり個人的な意見ですが、相続って「つなぐこと」なんじゃないかなと思います。
ちょっと抽象的すぎますね(笑)

亡くなった人と遺された人をつなぐこと。
個人と家をつなぐこと。
家族同士をつなぐこと。
財産(目に見えるものだけじゃなく、思いや気質、習慣なども含めて)と人をつなぐこと。

小さな頃は当たり前のように一緒の時を過ごしていた家族でも、
大人になりそれぞれの家庭を持ち、それぞれの環境や事情の下で生活しています。
生活習慣だって考え方だって、子供の頃と比べたら当然に変わっていますよね。
家族や家のありがたさ、大切さ、感謝の気持ちにも、向き合うことのないまま、やり過ごしているかもしれません。

だからこそ、「相続」を通じて、日頃忘れがちな、つながりを感じることができれば、とっても素晴らしことだと思います。
それぞれの生活をしている家族が、もう一度、「家に帰る」ような、そんな温かなきっかけが「相続」であってほしいと願っています。

そんな想いを胸に、今日も相続相談員として、お客様のお役にたてるよう、日々努力を重ねています。

お客さまに話すときには、専門用語をできるだけ使わないようにしているつもりです。